【全盛期】ドウェイン・ウェイドのヒートでの13年間まとめ!

 

15-16シーズンにヒートを退団してからは、ブルズ→キャブズとチームを渡ってきたウェイド。

そんなウェイドが満を持して古巣のヒートに電撃カムバックです。

慌ただしい今回のトレードデッドライン直前の選手移籍の中で、ウェイドの古巣復帰は唯一のハッピーなニュース。

ここで、"FLASH"と呼ばれたスピードスターのヒートでの13年間を、当時の画像と動画を交えて振り返ってみましょうぞ。

 

 

ルーキーイヤーで一気に注目を集める

ウェイドは2003年にドラフト5位指名でヒートに入団。

この2003年のドラフトは、マイケルジョーダンやアキームオラジュワンが指名された1984年、そしてアイバーソン、コービー、ナッシュらが指名された1996年に並ぶ名選手の豊作年だったといわれていますね。

同期にはレブロン、カーメロ、ボッシュというスーパースター予備軍がそろっていた中で、実はウェイドはそれほど注目されていた選手というわけではありませんでした。

最初は。

それでも、球団社長のパット・ライリーはデビュー前からウェイドのポテンシャルを見抜いたようで、これがヒートがウェイドを指名する理由となりました。

 

ライリーの采配はズバリ的中で、シーズンが開幕してからウェイドの評価はウナギのぼり。

チームのプレーオフ進出にも大きく貢献。

このシーズンのウェイドはPGとしてプレーしていました。

 

こちらはルーキーイヤーでのプレーオフ・ファーストラウンド第5ゲームのハイライト動画。相手はまだ本拠地移動前のニューオーリンズ・ホーネッツ。

 

 

こんなルーキー、騒がれないはずがありませんなあ。新人らしからぬ落ち着きが醸し出されてる。

ウェイドは体幹がしっかりしていて軸がぶれないから、見ていて安心感があるんでしょね。

かなりアグレッシブに攻めていますが、「無鉄砲な若者」という感じはない。

試合終盤のクラッチ力もこの時からすでに備わっています。

1年目のレギュラーシーズンでの平均スタッツは

16.2得点、4.5アシスト、4.0リバウンド

プレーオフでは、

18得点、5.6アシスト、4.0リバウンド

 

オールラウンドな活躍をしたことがわかる数字です。

 

シャキール・オニールとのコンビ結成

2004‐05シーズンの開幕前にヒートは当時のリーグ最強センターであったシャキール・オニールを獲得し、ウェイドとのダイナミックデュオを形成。

前評判通りの快進撃を続け、59勝23敗というカンファレンス1位の好成績でシーズンを終了。

しかし、プレーオフでは前年のチャンピオンであるピストンズに3勝4敗という接戦の末に敗れます。

このシリーズではウェイドが怪我をするというツキの悪さもありました。

当時のピストンズはディフェンスに関するNBA記録をいくつか更新したりするほどの鉄壁の守りを誇っていたチームであり、ヒートの選手は攻めに苦戦する場面が目立っていました。

しかし、ウェイドだけは違う。

ピストンズのディフェンスをものともせずに得点を重ねていく姿はめちゃくちゃかっこよかった。

ピストンズ包囲網を巧みなハンドリングと圧倒的なスピードでかわしていく姿はまさに”FLASH”でした。

 

 

このシーズンではプレー以外の部分でも、シャックと良好な関係を築けていることも評価されていました。

そもそもシャックが前所属チームのレイカーズを去ることになったのは、不仲を噂されていたコービーが、レイカーズフロント陣にシャックの退団を要求したからと言われていますよね。

コービーはうまく付き合うことができなかったシャックと、NBA2年目の若いウェイドは良好な関係を築けた、ということを言及したニュースを当時よく見かけた覚えがあります。

ちなみに”FLASH”というニックネームの名付け親はシャック。

この年のレギュラーシーズンでのスタッツは、

24.1得点、6.8アシスト、5.2リバウンド

プレーオフでは

27.4得点、6.6アシスト、5.7リバウンド

既にスーパースターのスタッツ。

 

 

 

キャリア3年目での初優勝

前年の悔しさを抱いて挑んだ2005‐06シーズン。

開幕前にはゲイリー・ペイトン、アントワン・ウォーカー、ジェイソン・ウィリアムス、ジェイムズ・ポージーといった豪華キャストを集めたことが大きな話題に。

自分の中では、このシーズンのヒートが"元祖"スーパースターズです。

今だったら、これくらいのメンツを集めただけじゃあ特に騒がれないだろうなあ。

 

ウェイド自身も27.2得点、6.7アシスト、5.7リバウンドというMVP級の活躍でレギュラーシーズンを終えます。

カンファレンス2位の成績で挑んだプレーオフ。

カンファレンスファイナルでは2年連続でデトロイト・ピストンズとの対戦となりましたが、このシリーズを4勝2敗とし、見事前年のリベンジを見事達成。

ウェイド初のNBA FINALの舞台ではノビさん率いるダラスマーベリックスと対戦。

最初の2戦で敗れながらもその後4連勝し、ウェイドはキャリア3年目にしてチャンピオンリングを獲得。

 

 

このシリーズで平均34.7得点という圧倒的な数字を残し、FINAL MVPを受賞。

豪華キャストがそろっている割には、結局のところウェイドがほとんど全てをこなしていた、という印象でした。

デビュー前までは同期のメンバーに比べて評価が低かったウェイドですが、この時点では間違いなく2003年ドラフト組の中でのベストプレイヤーとされていました。

むしろ、当時のNBAがウェイド中心に回ってた。

ウェイドが優勝を経験した一方で、レブロンはこの年にやっとプレーオフ初出場という状況。

 

チーム低迷期

初優勝後はしばらくチームが低迷するしんどい時期が続きました。

まず、優勝した翌年である2006‐07シーズン。

優勝セレモニー後の開幕戦ではなんと、66対108という44点差で敗れます。

これは前年度チャンピオンの史上最低記録だそう。

セレモニー後の、この大敗の気まずさと言ったらないですね。

結果としてこれからのチームの低迷期の開始を告げる不吉な試合になり、プレーオフでもファーストラウンドでシカゴブルズにあっさり敗れてシーズンを終えます。

 

07‐08シーズンではレギュラーシーズンで17勝65敗という記録的に悪い成績でリーグ最下位に沈没。

シーズン中にシャックもサンズへ移籍し、ダイナミックデュオは解体されました。

シャックはこのヒート時代を最後に第一線からは外れた印象かな。

 

このシーズンから09‐10シーズンまでのプレーオフでは1回戦より先に進めない状況が続きましたが、ウェイド個人としては08‐09シーズンに得点王を初受賞。

その年のスタッツは

30.2得点、7.5アシスト、5.0リバウンド、2.2スティール

という圧巻のもの。

コービーしかり、スター選手の全盛期とチーム成績が釣り合わないのはなんとももどかしい。

 

ウェイド以外に年間平均で30得点以上・6アシスト以上・5.0リバウンド以上・2.0スティール以上を同時に達成したのは2015‐16シーズン時点で、フリースローをアンダースローで投じることで有名なリックバリー、マイケルジョーダン、そしてステファン・カリーの3人しかいません。

そんなウェイドとカリーをリアルタイムで観れている自分はラッキー。

2009-10シーズンのプレーオフでは

33.2得点、6.8アシスト、5.6リバウンド、FG56%を記録。

個人成績から考えると、この2008~2010シーズンあたりがウェイドの絶頂期だったと言えるかも。 

衝撃の”KING 3”結成

2010‐11シーズン前、ヒートはラプターズからウェイドと同期のクリス・ボッシュを獲得。

一気に優勝が狙えるチームとなりました。

しかしチーム補強はこれで終わらず。

キャバリアーズからFAとなり去就が注目されていた同じく同期のレブロン・ジェームズがヒート入り。

メンツの豪華さから、”BIG 3”を超えて”KING 3”と評され、大きな話題を集めるチームとなりました。

当時の炎上具合は、KDのウォリアーズ加入どころではなかった。笑

 

しかし開幕から思わぬ苦戦を強いられ、まさかの9勝8敗スタート。

アンチレブロンさんたちは大歓喜。

徐々にチームがまとまっていき、最終的には58勝24敗というカンファレンス2位のまずまずの成績でレギュラーシーズンを終了。

プレーオフでは順当に勝ち進んでいきましたが、ダラスマーベリックスにFINALで敗れます。

ベテランのノビさんに比べて、レブロン&ウェイドの若さが目立ったシリーズでもありました。

これだけのメンバーを揃えながらも優勝できなかったこともあり、大きな批判を浴びることに。

当時のヒートはシーズンを通し、NBAファンからして完全な「悪役」に回ってしまった感がありました。

逆に、この状況で優勝をしたとしてウェイドたちは幸せなのかな?と思った記憶があります。

それでも、レブロンとウェイドが同じコートに立っていることには本当にワクワクしたけどね。

 

 

ウェイドのプレーオフでのスタッツは24.5得点、4.4アシスト、7.1リバウンド。

決して悪い数字ではないんだけど、レブロンとボッシュが加わったことでボールの独占率が減り、明らかに数字が落ちました。

これだけ自分の「個の力」を抑えててまで勝利に貢献しようとしているのだから、もう優勝するしかない!という感じ。

 

 

2連覇

 ”KING 3”がそれぞれの役割を理解し、より団結力が深まったことで2011‐12~2012‐13シーズンまで2連覇を達成。

ファイナルMVPは2度ともレブロン。

ウェイドの13‐14シーズンのプレーオフでのスタッツが15.9得点、4.8アシスト、4.6リバウンドということからもわかるように、ヒートは完全にレブロンのチームになっていました。

ただ、ウェイドが主役をレブロンに譲り、脇役を自分から引き受けたからこその優勝という結果だと思います。

当時のインタビューでは、事あるごとにウェイドがレブロンのことを称賛しまくってました。

断続的ではあったけど30得点越えの試合もあり、まだまだ衰えてはいないということも証明。

 

 

レブロンの退団で再びウェイドのチームへ

3連覇をめざして挑んだ2013‐14シーズンですが、FINALで2年連続の顔合わせになったスパーズに屈し、優勝はならず。

レブロンはシーズン後にキャバリアーズへ帰還し、”KING 3”は解体。

レブロン&ウェイドのコンビは、しばらく見納めになりました。

 

 

そして、ウェイドとボッシュ体制となって迎えた2014‐15シーズン。

前評判では、レブロンがいなくなってもヒートは優勝争いができるとのことでしたが、チームはシーズン序盤から苦戦。

 

ウェイドとボッシュの故障が重なったこともあり、プレーオフ進出すらも逃すという屈辱。

ウェイドにとってはキャリア二度目となるプレーオフ不進出のシーズンでした。

 

 

一つ一つの動きの美しさは健在ですが、かつてほどの爆発力がないという印象を受けます。

 

ヒートでのラストシーズン  

そして2015‐16シーズン。

シーズン中にボッシュが肺血栓により離脱し苦しい状況となりましたが,ウェイドの奮闘もありカンファレンス3位でプレーオフに進出。

プレーオフではウェイドの全盛期ばりの活躍が目立っていました。

まだまだウェイドもやれる!とファンに思わせてくれる活躍。

敗れはしたものの、ラプターズのセミファイナルでのウェイドはかなり熱かった。

このシーズンのウェイドのプレイで一番好きなのが、ラプターズ戦でのこのプットバックダンク。

 

 

レブロンもプレーオフでのウェイドの活躍を喜んでいるコメントをしていました。

できれば、元チームメイト対決となるヒートとキャバリアーズのカンファレンスファイナルが見たかった。

当然翌シーズンもヒートのユニフォームを着ると思っていたウェイドが、ここで突然の移籍。

 

ヒートでのフランチャイズプレイヤーとしてキャリアを終えるもんだと思っていたから、これは本当にショッキングな退団でしたねえ。

 

英雄の帰還

退団当時はウェイドとヒートの関係に亀裂が生まれていたという報道をよく耳にしたけど、結果的に戻ってこられて良かった。

 

現地ファンも、英雄のカムバックにスタンディングオベーション。

 

 

 

ブルズでのウェイドも、キャブズでレブロンと再タッグしたウェイドも良かったけど。

やっぱりヒートにいるウェイドが一番っすなあ。